2012/12/12

おもしろゲーム


先に海を越えていく鷹についてちょっと載せてから、もやっと考えていることなんだけれども。
たとえば、『渡り鳥』というゲームはないものかな?
(たとえば)グーグルマップみたいなのを起用しながら渡り鳥の渡航ルートを探りつつ、うまく着陸地点に先回りして給餌出来れば1ステージクリア、というゲームを作る。
だんだん難度が上がっていき、幻の火の鳥かなにかの複雑な飛行ルートを計算させてみたりして。
まあ、こういうのが有ったら、生物科のファンのみならず多くの学生などが面白がってくらいついてくると思うんだけどねえ。

ゲームの本質は、プロセスにおける不確実性の高いスリル、試行錯誤の末の問題解決と、様々なパラメータの増加…といった要素を加味しているということでしょう。

似たようなものでは、女性客の行動パターンを先読みして品揃えと売り場配置を工夫する『ザ・バーゲン』とか、童心に帰って『凧揚げゲーム』とか。
もっと大胆に気圧配置から天候を当てる『予報でGO! 』とか『惑星探査ゲーム』とか。
ああ、そうか、こんな程度のものはもうとっくに出回っているんだろうなあ。

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ほのぼのとした家庭向け、仲間内向けのやつでは、『おにぎり』というゲームがあったら面白いかもしれないよ。
中に梅干とか昆布とか入れて、海苔やとろろで巻いて、相手に食わせる。
相手が「これはおかかが入っているね」と憶測し、いや実はタラコだったよ、ざーんねん、当たっていたらもうひとつ…
だったらサンドイッチというゲームだって出来るが、まあそんなことはともかく、もっと発展形で『回転寿司』というのはどうかな?
板前を雇い、新鮮なネタをしこんで、ベルトコンベアに並べていくゲーム。

『朝顔を植えよう』みたいなガーデニングゲームとか、『熱帯魚』とか『セキセイインコ』とか『餌やりさん』とか、思いつくまま挙げていけば、ゲームの題材などいくらでもありそうだ。
 
ちょっとドギツイやつでは、タバコの銘柄によるパチスロって無いのかな?
たとえばシガーは高得点、マールボロやラークは中得点、ゴールデンバットはスペシャルフィーバー、などなど。
パチスロやってると(たまにだよ)、どうしてもタバコ吸いたくなるでしょう? 
だからシチュエーションにぴったりフィット、実際にタバコ吸いまくるユーザーが増えるでしょう。
こういうのを営業センスっていうんだよ。
子供が遊ぶかもしれないから、ゲーム化は難しいかな?

それにしても、『年末ジャンボ』とか、『マルコ=ポーロ』『百人一首』『阿倍仲麻呂』などのゲームは実際に数学や歴史の学習効果があるから、もっと普及しても面白いと思うんだけどなあ。  
…と、ここまで発想が拡大すると、必ず出てくるのが著作権うんぬんの問題だろう。  

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著作権うんぬんについて考えると、もう面白くもなんともないので、さらにいろいろ思いつくまま。
じつは前々から、あったら面白いのになぁと思っているゲームがあって、実在するかどうか知らないが、ずばり『忠臣蔵』
松の廊下、復讐計画と藩士説得、吉良邸マップ入手、襲撃決行、諸藩の絶賛と歓待、武家体制と切腹処分といったステージがあって。

いや、これは実話に基づいているからゲーム化はちょっと…ということになるのなら、信長の野望も第二次大戦シミュレーションもゲーム化は出来ないということになろう。
だから『カミカゼ』という戦艦撃沈のゲームも、(特攻機の側であれ、戦艦守備側であれ)実現は難しいのか。
けして悪ふざけのつもりはなく、戦闘ものとしては普通の銃撃戦などをはるかに越えたスリリングなゲーム化が可能だと考えているんだけど。

復讐物としては、『モンテ=クリスト伯』というのも面白そうで、これは忠臣蔵やカミカゼとは異なって実話ではなさそうだから、ゲーム化も比較的簡単なのではなかろうか。
それでも著作権が、となるのだろうか。
ともあれ、言わずと知れた巌窟王、流刑の島で掴んだ財宝を元手にして、かつて自分を陥れた成り上がり連中を経済的にどんどん追い詰めていく…と、まあだいたいこんな感じの蓄財ゲーム。
フランスは音楽や徒党ムードがどうも気に入らないが、小説はとてつもなく豪放でダイナミックな展開のものが多いので、ゲームにしやすいと思っている。
 
同じくフランスもので、これも前々からぼやっと考えているのだが、『ルパン』 というゲームも有るのだろうか。 
虚勢ばかりの卑怯な金持ちからどんどん盗みまくり、貧しい女たちを救い、ルパン結社を拡大していくという大冒険ゲームだ。
警視庁ガニマル警部を騙しながらの大盗賊、数々のミステリーと冒険、外人部隊への志願、アメリカの黄金秘境探検からシャーロック=ホームズとの対決に至るまで、エピソードには事欠かない。
やっつけてステージ完了、じゃなくて逃げ延びてステージ完了というのが『ルパン』ならではの仕掛けで、面白そうだと思うんだけどね。 

しかし泥棒ものでも、『オレオレ』みたいなのはいただけない、弱い老人ばかりターゲットにしているのが全くけしからん。 
こんなものゲームにしてはいかん。
まだ『ラスコリニコフ』みたいなゲームの方が、哲学性が高いものになろうか。

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そういえば、『衆議院選挙』というゲームも面白そうだ、実名あげなければどこからも文句出ないだろう。
あなたは○○県の△△選挙区から、もしくは比例代表区から、国会議員を目指して得票活動に奔走します…マニフェストは減税、原発、TPP、米軍基地、高校無償化などから3つまで選択可、修正も可、無所属も可、期日前投票オプションあり…さあ現職を打倒して見事当選を果たしましょう!
こういうゲームって、「ふざけるな」と衆議院から叱られるのかな。
…というより、なんだかよく考えたら凄く不快なゲームだから却下。
『大統領になろう!』とか、似たようなもんか。

まだ『発電所をつくろう』とか『地下鉄の統廃合』などのゲーム方が理知的で面白いと思うけど、これまた「ゲームとは何事か」と叱られてしまうのだろうか? 
セキュリティ上もダメ、工業所有権でもダメ、著作権上もダメ、道義も無い、となると、ゲーム化はどうやっても無理なのだろうか。
密かに作っている奴らは、どうなるのだろうか?

いや、市販のゲーム化が出来ないということであれば、だよ、うちうちでそういう「すごろく」みたいなのを作って「ここに200,000 kWの火力発電所を設置します」などと「無償で」遊ぶのもダメなのか。
それどころか、軽々しく日常の冗談の俎上に上げることすら出来ないわけか?
ほーら。
このあたりから難しくなってまいりました。
僕はもうどうでもいいけど、 これは十分考えるに値する問題ではなかろうか。

以上