2013/01/02

新成人と新世界2013




此度の新成人は、ソ連なきあとに出現した新世代の第一号。

① ソ連なきあと、世界がどう変わったか。
─ といえば、初めに人がありきか、あるいは政府がありきか、という意思決定の優先順位論争がほぼ永遠に消えてしまった。
代わって、稼げりゃ何やったっていいんだよ、資格と能書きとコネがありゃ何やったって許されるんだよ、というノウハウ押し付けと売り逃げの時代が世界的に到来。 

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② しかしまたソ連消滅によって、全般的な需要は分量ではなく品質に変わった。
高度な「品質」のみが実需となり、だからこそ「要らないものは、タダでも要らない」時代が始まった。
一方で、品質と無縁の世界で稼ぐにはコスト圧縮しかありえない、そんな時代も始まった。 
前者の代表が日本で、代表になりそこねて喘いでいるのが欧米で、後者の代表が中国。
─ と、いうのが今のところ、だがこれからどうなるかは誰にも分からない。
職能面における中産階級が世界的に増えていけば、そして女性たちがどんどん世界に出ていけば、供給も需要も全く前例のない世界が展開しうる。

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③ さらに。
新成人たちは、同時多発テロも見てきたし、東電原発事故もまともに目撃している。
つまり、従来の世界文明史が、その集大成においてことごとく大失敗に終わってしまったことを知っている。
つまり、だ。
我々の価値観が有限であることを知り、我々の科学力も理性も有限に過ぎないことを知った新世代。

これまでの世界を仕切ってきた人脈も権威も大志も野心もカネも戦争すらも、所詮はちっちゃいちっちゃい無力なゲームに過ぎなかった…
と知ってしまった彼らは、「まったく先例モデルのない世代」として、どんな大人になるのだろうか。
ヨリ不自由になってしまった世界の内側で、売り抜けと恐喝のエリートが横行する傍らを、小さくちいさく消費と納税のみに生きるしかないのか。

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④ いや、彼らは全く別の新世界・新市場をつくっていくことになるような気がしている。 
これまでの歴史においても、ガラリと変わった時代に青少年期を送った者たちは、のちの人生で必ず巨大な新展開をもたらしてきた。 
どんなに普遍的に見える損得ルールでも、どんなに強引な論理でも、その共有者が時間とともにどんどん消えていくのだから、必ず破綻するのが当たり前。
そこに代わって、全く違う論理があらわれうる。
大いに期待したい。

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⑤ ともあれ。
昨年末に雑記したとおり、少なくともたった一つ、いよいよ重要となる課題は既に明らか。
「モノやサービスの品質とは、そもそもいったい何か、その優劣はどこにあるのか」というところ。
生命技術や新素材は言うにおよばず、TPPも国防もみんなモノやサービスの品質論。
まさに新機軸の要諦はここにあり、そこから科学技術も変わり、だから経済も変わり、さいごに法律も変わりうる。
品質論において、権利の委任も多数決も無意味だから、議会などはいずれいつかは不要になる。 

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ついでに言えば、古い損得勘定と低品質の製品技術で世界を大失敗に終わらせてしまったオヤジどもなんかね、成人式で袋叩きにされりゃ面白いんだけどな。
それがいやなら、成人式なんか新成人だけで自由にやらせりゃいいんだよ。
新たな時代の幕開けとは、そういうもの。
いやあ、楽しみだなぁ。

以上